Repair of VP-7720A Audio Analyzer 14
2016-06-05


 VP-7720A National(後のPanasonic)製オーディオアナライザー1号機の修理です。「その10」で1
号機の現状をお見せしましたが、一番気になる所は、160-10Hzのレンジです。実用上、大きな問題になるほどではないのですが、2号機と比べると明らかに歪率が大きいです。それと、指針の安定性が少し悪いことも気になります。前回「その13」でお見せしたように、発振回路に大きな問題はないですから、1号機の歪率回路を重点的に調べました。
 この歪率回路の基板は2段重ねになっており、上側はinput(アッティネーターを含む)、1段目の鋭いノッチフィルター、下側は2段目のノッチフィル ター、ハイカットとローカットフィルター、割り算回路、オートレンジ用のアンダー・オーバー検出などから構成されています。はじめはBCDコードを使った周波数設定回路のリレー、自動同調回路のフォトカプラーなどを疑っていました。(ノッチフィルター用のコンデンサーは既に調整してあるので。)リレーを新品にしたり、フィルター回路の抵抗値を検査したりしましたが、決定打がでません。
 そうこうする内に、下側(2段目)の基板上の電解コンデンサーの一つ(100uF,10V)に液漏れが生じていることに気づきました。(2段目入力直後のLM318の電源デカップリングコンデンサー)次々と電解コンデンサーを取り外して調べたところ、多くのものが足に青緑っぽい粉が付着しています。
そういえば、先人に電解コンデンサーを全部変えている方がいらっしゃいました。
http://blog.livedoor.jp/bestsound08/archives/1638990.html
 土日を使って、歪率回路の基板2枚と発振回路の電解コンデンサーのほとんどを交換しました。
(まず、近くのジャンク屋さんで大量に購入しました。)疲れました。さて、この効果は?それは、次の機会にでも。
禺画像]

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