VP-7720A オーディオアナライザ 修理 その9
2015-09-22


 さて、VP-7720A、1号機、次は同調周波数の点検と調整です。外部発振器を使って各レンジについて調べました。VP-7720A側のノッチフィルター周波数を95Hz、950Hz、9.50KHz、95.0KHzに設定しました。それぞれの同調周波数は、概ね94〓98Hz、930〓960Hz、9.2〓9.6KHz、91〓98KHzで一見良いように見えますが、フィルター1段目、2段目がそれぞれどこで同調しているのかが、大きな問題です。それらがズレていると、基本波除去が不完全になります。
 そこで、またもAnalyzer Assy(基板)AとBをつなぐジャンパー線(U11とU13の間にある)を外して、1段目と2段目それぞれの同調周波数を調べてみました。この場合、同調は比較的シャープなので、同調周波数は明瞭に判ります。念のため、谷の前後で測って、中央の周波数を求めました。以下、それぞれ(1段目、2段目)です。(95,5Hz, 90.7Hz)、(949Hz, 929Hz)、(9.46kHz, 9.30kHz)、(94.8kHz, 94.0kHz)。 100Hzレンジの2段目が、かなりズレています。どのレンジにおいても、比較的シャープな1段目が、ほぼ合っているので、一応は使えるレベルにあるようですが、2段目、特に100Hzレンジは調整しなおした方が良いようです。ちなみに、2段目のフィルターのコンデンサーの実測値は、C11=1.850μF, C18=1.844μFと1.80μFよりは大きめ、C9=0.18136μF、C17=0.18001μF、C8=0.018010μF、C16=0.018077μFはほぼOKでした。と言うことで、C11とC18の交換を実施予定です。(部品手配に時間を要するので、それから。)
[VP7720A]
[Repair Audioanalyzer]

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